
愛犬に噛まれた時のよくあるシチュエーション
皆さんこんにちは。トリマーとトレーナーの二足のわらじ履き、原口です。 今回は、愛犬に噛まれた時のシチュエーションについてお話をしたいと思います。
よくあるシチュエーションの一つとして、他のワンちゃんが近づいてきて、その子にワンワンワンって興奮して吠えている時に、「うるさいから」って言って手を出して止めようとしたりとか、その場を離れるために抱っこして抱えて離れようとした時に、飼い主さんのことを噛んだりっていうのは結構あるんですね。
こうなった時に結構飼い主さんがショックを受けて、「私のことが嫌いなのかしら」とか「私が止めたから私に怒ってるのかしら」って言って、結構ショックを受ける方がいるんですけど、これは一種の八つ当たりというか、パニックになってしまっていて、わけがわからないまま目の前にあるものを噛んでいるというような状態です。 専門的には「転嫁性(てんかせい)」とか「葛藤性(かっとうせい)攻撃行動」って言います。
例えば、目の前にワンちゃんがいる状態じゃなくても、ムツゴロウさんみたいな感じで「ワシャワシャワシャ」って言って、撫でくりまわしたりとか興奮して遊んでいる時に、本人がちょっと嫌なのにしつこく遊び続けていると、急に噛んだりとかします。 「さっきまでは良かったんだけど、なんかもう嫌!」って時に、とっさに噛んでしまうっていうこともあります。
じゃあ、こういうのをなるべくさせないようにするためにはどうすればいいのかっていうお話です。
噛みつき行動の予防策と感情のコントロール
まずは一対一、飼い主さんと愛犬と一対一の関係性をしっかり作ります。 飼い主さんと一緒に何かをするとか、トレーニングでもいいですし、おもちゃ遊びでもいいんですけど、「何かをするってことが楽しい!この人大好き!」っていう状態になっていると……。
この人とこれをした時に、例えば興奮してしまったら、その楽しい時間がパタッと終わってしまうっていうのを、ちょっと明確に出してあげるんですね。 そうすると犬は、「気をつけよう、あんまり興奮したら楽しい時間終わっちゃう」っていう風に、犬自身が考えるようになります。
それをしっかりと練習していくと、自分自身で感情を抑える……興奮してももちろんいいんです。興奮してもいいんですけど、「自分自身で感情を収める」っていうことを身につけていくっていうような感じですね。
興奮しやすい犬への対応と回避策
特に、興奮状態になりやすいワンちゃんって、犬種にもよりますし、子犬ちゃんとか特にそうなんですけど、興奮してしまってスイッチが入る状態になると、いくら飼い主さんが「待て」とか「静かに」とか「コラ!」とか言っても、耳に入ってこないんですよ。 耳に入ってこないので、聞こえてないから聞きようがないですよね。
なので、それの興奮を収める練習っていうのがまず必要なのと、その興奮する前に指示を出してあげて、「その興奮するであろうものから先に遠ざけてしまう」っていうのが一番有効な手立てです。
なので、ちょっと遠くに、あまり苦手なワンちゃん、よく会うけど苦手で興奮してしまうワンちゃんがいたとなったら、ワンちゃんより先に飼い主さんが見つけてあげて、それで道を引き返したり、違う道を行ったりとかして避けるっていうことが大事です。
そして避けて、避けた時に黙ってたとか、ちょっと気づいたけど黙れてたって時に褒めてご褒美をあげたりすると、より「黙ってる、落ち着いてる」っていう行動を伸ばしてあげることができます。
犬同士の喧嘩時の注意点とプロへの相談
あと、ちょっと注意してもらいたいのが、もう興奮状態になって犬同士が喧嘩みたいな状態になってしまった時に、手を出すのはやっぱり危険なんですね。 もう目の前のものを噛んでしまって、人間も噛まれてしまうってことがあるので、リードで引っ張るとか、水があるならちょっと水をかけちゃうとかね、っていう感じで、一回ちょっと冷静になった、パタッとびっくりしてみんなが驚いた瞬間に離れるっていう風にしないと、ちょっと怪我につながってしまうので気をつけてください。
このようなシチュエーションというか、いろんなパターンがあります。 もちろん遺伝から来るものもあるし、犬種によるものとか、年齢によるものとかいろんなものがあるので、とにかくちょっと噛まれるような行動が出た時には、必ずプロのトレーナーさんと一緒に対処していくようにお願いします。
次回はガードですね、守ることから来る噛みについてお話をしたいと思います。 最後まで聞いていただいてありがとうございました。