リーデレカーネ原口八恵子の思い
歴史
トリマーになってから、20年以上最前線で働いてきました。2010年に、雇われ店長から独立し、3畳余りの一部屋から一人で始め、現在の店舗に移転しました。2世帯7人家族、4名の社員と500家族以上の顧客に囲まれ暮らしています。
沢山の飼い主さんとその愛犬たちに、出会ってはお別れを繰り返しています。そんな歴史と経験もあり、犬猫の大概のことは理解していると思っていました。2018年お客さんに同志を募り、ドッグセラピー部を始めたことををきっかけに、2020年からプレイボゥドッグアカデミーでドッグトレーナの勉強を始めました。
そこで学んだことは私がこれまで習ってきたことは、違うこともあり、とても衝撃を受けましたが、これまでモヤモヤしてきたことの答えがはっきりと見え、「やっぱりそうだよね」と確信が得られました。原口がこのペット業界でするべきこと、伝え続けなければいけないことわかってきました。


現在から未来へ
犬には感情も個性も向上心も尊厳もあります。
このことに気づかず、偏った知識や情報、昔からの固定観念にとらわれてしまうと、飼い主さんと犬との間にズレが生じてしまいます。初めは小さかったそのズレは、地面のひび割れのように、時が経てば経つほど深く広くなってしまい、「犬の問題行動」となって飼い主さんも犬もストレスを抱えたまま暮らしていかなければなりません。ひどい場合飼育放棄にいたり、この国から保護犬や殺処分を無くすことが叶わなくなります。
そのズレが起こる理由である、犬の社会化とトレーニングの重要性を、ペットショップも、ブリーダーも、トリミングサロンも、動物病院でもを教えてくれる場所が少ないからです。犬との暮らし豊かにするための、理論と知識と経験がリーデレカーネにはあります。それを私共が犬を愛する人々に伝え続けることで、愛犬と過ごす年月は愉しく充実したものに成り得ます。ペットショップに勤めていたころ、販売用の子犬達は初めて会った私にちぎれんばかりに尻尾を振ってくれました。そんな動物が他にいるでしょうか?犬の人間に対するひたすらに真っ直ぐな愛を、私たちはしっかりと受け止め、責任をもって育てなければなりません。
いつか必ず虹の橋への旅立ちの日が来ます。飼い主さんは「うちの子にもっとしてあげられることがあったのでは?」と自分を責めたり、悔やんでしまうことが多いです。言葉が通じない、寿命が短い相手だからこそ、人が正しい知識をもって、日々愛犬の目がキラキラ輝くような暮らしをしていれば、後悔は少なくなると思います。
ドッグトレーニングスクールの課題の一つに、自分の愛犬をトレーニングしてテストを受けなければなりません。原口の愛犬、ミニチュアシュナウザーのさつきは7歳からトレーニングを始めましたが、以前とは目の輝きが明らかに違います。ですから今からでも飼い主さんが変わることで、愛犬の一生は大きく変わることになるのです。


ペット業界と地域社会
トリマーが幸せでなければ、顧客の大切な愛犬をお預かりすることはできないと考え、個人事業から法人化し、給与と休暇面でもトリマーの処遇改善行ってきました。お陰様でリーデレカーネのスタッフは顧客との絆も深く、愉しんで働いてくれていると思います。同じ様なことが地域社会でも言えます。地域ではペットが嫌いな方もいますし、嫌いまでいかなくても不快な思いをされている方もいらっしゃいます。
犬を愛する人々が、正しく犬を飼育することで、マナー全般が向上し、不快な思いをする人を減らすことができます。
また、充実したペットライフを送っている方が地域に増えれば、犬と暮らしてみたいと思う人が増えていくかもしれません。夢のような話に思われるかもしれませんが、そうなると地域全体が明るく豊かなものになると思います。リーデレカーネが花壇に花を植え、地域活動をしていることもその理由の一つです。


最後に
