
犬が散歩で焦って早く歩く理由とは?
引っ張りの裏にある犬の心理
みなさん、こんにちは。
ベテランが過ぎて
犬の気持ちがわかってしまう
ドッグトレーナーでベテラントリマーの原口です。
現在お届けしている「興奮シリーズ」。
今回は、お散歩中の焦りや興奮についてお話しします。
お散歩中にハーハー息を切らしながら
飼い主さんをぐいぐい引っ張ったり、
前足を浮かせて2本足で歩くような勢いで
進んだりするワンちゃんをよく見かけますよね。
犬の心理としては、
「早く行かないと嗅ぎたい匂いが嗅げない」
「飼い主さんに止められる前にあの落ちているものを食べたい」
「気になる犬がいるから早くそばに行きたい」など、理由は様々です。
人との関係性がまだ十分にできていないと、
犬は「早く行かないと目の前から無くなっちゃう!」
と焦ってしまうんですね。
実際には逃げて無くならないのですが、
うちの保育園に来るワンちゃんたちもお店が大好きすぎて、
「早く行かないとお店が無くなっちゃう!」とばかりに
ものすごい勢いでやってきます。
日頃のトレーニングを通じて、
次のような信頼関係が築けていると
犬の気持ちはぐっと落ち着きます。
この人は嫌なことをする人ではなく、
楽しいことを共有してくれる存在
理不尽に制限せず、
ある程度自分を自由にしてくれる存在
大切なものを奪う人ではなく、
良いものを与えてくれる存在
こうした安心感があると、
犬は焦る必要を感じなくなり、
行動が自然と安定していきます。
リードがピンと張る「タイトリードシンドローム」に注意
もう一つ知っておきたいのが、リードの状態です。
紐1本のことですが、リードがピンと張り詰めている状態は、
犬にとって強い束縛を感じさせる負荷になります。
この張り詰めた状態が余計に焦りや興奮を煽り、
時には攻撃性を増してしまう現象を
「タイトリードシンドローム」と呼びます。
うちの保育園のお散歩レッスンでは、
横について歩く練習を飼い主さんに
していただいています。
その際にお伝えしているポイントがあります。
お散歩の出だしは「早く外へ行きたい」
「早くおトイレを済ませたい」
という強い衝動があるため、
ある程度はテンポを合わせて
早歩きで付き合ってあげて構いません。
また、帰り道もお家が近づくと「帰巣本能」から
足早になりやすいものです。
これらは本能的な行動でもあるため、
無理にすべてを力で抑え込もうとせず、
ある程度は受け止めてあげてください。
その上で、「なぜうちの子はこんなに焦っているのかな?」
「何に惹かれて急いでいるんだろう?」と
原因に目を向けてみてください。
理由が見えてくれば、横について歩く練習や
気持ちを落ち着かせる練習など、
愛犬に合ったアプローチが見つかります。
モチベーショントレーニングを大切にする
プロと一緒に取り組むことが、解決への一番の近道です。
次回は「興奮のオン・オフの切り替え」についてお届けします。 最後までご覧いただき、ありがとうございました。